メリークリスマス。もう12/24です。サンタさんには何を願いましたか?私は「そろそろJRAから大金が振り込まれますように」とお願いしました。サンタさん、私に帯をください(他力本願
今回は2025年12月14日に香港国際競走を見に沙田競馬場に行った様子をご紹介します。本当はアドカレに掲載する記事は「一口馬主収支公開@2025」にしようと思ったのですが、こっちの方が需要がありそうなので差し替えました。なお、もちろんこちらも年内に公開します。今年も血反吐を吐いて吐いて吐いて吐いて吐きまくった内容に乞うご期待ください。
香港に行くきっかけ
元々旅行が好きで「今年は海外旅行したいなー」と思ったのもありますが、正直なぜ香港への飛行機のチケットとホテルを予約したかは明確に覚えてませんでした。本当に。多分漠然と「ロマンチックウォリアーが見たい…!カーインライジングが見たい…!」とかだったと思ってました。いやそれは事実。特に私は2024年の安田記念でロマンチックウォリアーに脳を焼かれたので、「引退前にもう一度ロマンチックウォリアーを生で見よう…!」と思ったんだと思います。そう思いながら何か航空券を買った当時の証拠などを残していないかと画像を漁ったところ、決定的な証拠がありました。

ただ競馬でタコ負けした腹いせだった
しかもこれのヤバい点は航空券とホテルの手配を2月9日にしている事です。10カ月以上前に手配してます。まだこの時は2025年の香港国際競走のスケジュールも発表されていません。アホやろこいつ。でもそのおかげか、3泊4日で航空券ホテル込み10万強で取れました。
ちなみにさっき「引退前にもう一度ロマンチックウォリアーを生で見よう…!」とか言ってましたが、ガチで今年で引退すると思ってたら来年も現役続行らしいです。あんたすんごいね。
香港国際競走当日

火炭駅から徒歩で来ました。駅からここまでの通路が東池袋駅からサンシャインに行く時の通路みたいでした。この表現分かる人には分かる。
沙田競馬場に足を踏み入れてまず強く感じたのは、「人口密度」と「熱量の濃さ」という、二つの対照的な要素です。
まず人口密度について。一日を通して、人が多すぎて身動きが取れないという場面には一度も遭遇しませんでした。
JRAの競馬場、とりわけG1開催日ともなると、指定席を確保していない状態での観戦は、正直なところなかなか過酷です。パドックに長時間滞在していると、レース直前にスタンドへの入場制限がかかり、肝心の本馬場へ戻れなくなる――そんな事態も決して珍しくありません。
実際、私自身も2022年の有馬記念でその洗礼を受けました。パドックでの写真撮影をひと通り終え、「そろそろコースで生のレースを観よう」と意気込んでスタンドへ向かったものの、すでに入場規制が敷かれており、そのまま中へ入ることができなかったのです。あの年の有馬記念は、中山競馬場の敷地内にいながら、モニター越しにレースを見守ることになりました。そのときの何とも言えない虚しさは、今でもはっきりと記憶に残っています。
一方で、ゴール前やコース際で迫力あるレースを観戦しようとすれば、今度は朝からの場所取りがほぼ前提条件になります。開門と同時に入場し、長い時間をかけてレース開始を待つ――競馬ファンの間で「第0レース」と呼ばれる、あの独特の戦いです。
こうした状況を考えると、日本におけるG1レースは、現地で観戦すること自体がすでに一つのハードルだと言えるでしょう。毎回のようにJRAの指定席抽選に挑み、サーバーの重さにストレスを感じながら当落に一喜一憂している方々であれば、この感覚には首がもげるほど頷いてもらえるはずです。
その点、今回訪れた沙田競馬場では、ゴール前や最前列こそ馬の撮影を目的としたコアなファンが陣取っていたものの、スタンド全体としては明らかに余裕がありました。少なくとも私が滞在していた時間帯に、入場制限がかかるような場面は一度も見かけていません。実際、私自身も指定席などは一切予約せずに入場しましたが、観戦場所に困ることはありませんでした。
特に印象的だったのは、直線が東京競馬場並みに長いスタンドを、終日上から俯瞰していても、まったく圧迫感を覚えなかった点です。人はそれなりに入っているはずなのに、「混雑している」という感覚がほとんどない。この感覚は、日本のG1開催日に慣れている身からすると、かなり異質に映りました。
さらに言えば、地元のファンはスタンドで生のレースを食い入るように見る人も多いですが、一方で建物内に設けられた座席やモニターを活用して観戦している人も多い印象を受けました。建物内には想像以上に多くの座席が用意されており、実際に座ってレースを楽しんでいる人の姿も数多く見かけます。
日本のように「とにかく生で、間近で」という価値観とは少し違い、快適さや見やすさを重視する文化なのかもしれません。そう感じさせられるほど、現地の観戦スタイルそのものが新鮮に映りました。
なお、グッズショップだけは例外で、ここだけは異様に並んでいました。ここは日本と同じですね。
もう一つ、強烈に印象に残ったのが「熱量の濃さ」です。
沙田競馬場へ向かう前日、Xを眺めていると、次のような投稿が目に留まりました。
私も入場後にこの2つの旗を貰いました。これが意外に完成度が高い。ちゃんとしてるんです。

面識もまったくない地元の人々が、これほど完成度の高いフラッグを大量に制作し、ゴール前で無料配布する――この行為自体が、日本ではまず見られない感覚です。しかも、その目的はおそらくただ一つ、「ゴール前でこれを振ってほしい」という一点のみ。
採算を考えれば、ほぼ間違いなく赤字でしょう。それでもなお制作し、配り続けている。その事実そのものが、日本の競馬文化ではあまり見かけない発想だと感じました。
実際に調べてみると、彼らは昨年も同様のフラッグを制作していたようで、評判が良かったことから今年も継続したのだと思われます。結果として、そのフラッグは私にとっても非常に良いお土産になり、同時に「この場の一部になれた」という感覚を与えてくれました。ただ観戦するだけでなく、空間そのものに参加しているような、不思議な一体感がそこにはありました。
さて、すでに画像でネタバレしてしまっていますが、外国人は会員限定エリアであるLogesに入ることができます。入口からLogesの席に着くまでの動線や具体的な方法については、すでにいつかのアドベントカレンダーか何かで他の競馬部員が詳しく紹介しているのを見たので省略します。
そのうえで率直な感想を言うと、このLogesがとにかく快適すぎました。背後には食事やビールを注文できるスペースがあり、利用者も限られているため、エリア内は終始落ち着いた雰囲気。混雑とはほぼ無縁です。追加料金として支払ったのは日本円でおよそ600円ほどでしたが、それ以上の価値は十分に感じられました。香港ジョッキークラブ、かなり太っ腹やで。
なお、私はこのLogesがどの程度のペースで埋まるのか全く予測できていなかったため、10時25分開門のところを10時少し過ぎに到着しました。道に少し迷ったこともあり、Logesの受付に着いたのは10時40分頃だったと思いますが、それでも問題なく入場できました。
一方で、とある方のnoteには「11時半頃に行ったら満席だった」という報告もあり、このあたりは日やタイミングによる差がありそうです。少なくとも私が見た限りでは、この日は終日満席という印象は受けませんでしたが、確実性を求めるのであれば10時半頃までに到着するのが無難でしょう。
もしLogesの席の中でも「どうしても最前列がいい」「座席の位置にもこだわりたい」という場合は、開門ダッシュが必要になるかもしれません。




香港国際競走は4つのG1が行われました。そのうち地元馬が勝った3つのレースが個人的にとても印象深かったので今回はそれについて自分なりに感じたことなどを書いていきます。
香港スプリント ~フラッシュバックした絶対王者の見方~
自身15連勝中のカーインライジングは香港でも人気は勿論トップレベルで、グッズショップは飛ぶ鳥を落とす勢いでカーインライジングのアイドルホースが売れていました。

ターフビジョンに映し出された単勝オッズは「1.0倍」という、にわかには信じがたい、しかしすぐに納得もできる数字でした。地方競馬ならまだしも、G1の格式のレースで「単勝1.0倍」という前例が、ディープインパクトの菊花賞に存在したことは知っていましたが、それを2025年の今、目の前で見ることになるとは思ってもいませんでした。あのイクイノックスですら、国内最後の3走(宝塚記念→天皇賞・秋→ジャパンC)では単勝1.3倍。正直なところ、1.0倍という数字は「理論上はあり得ても、現実には存在しないもの」だと思っていました。しかし、その認識はこの日、完全に打ち砕かれたのです。
それと同時にこれは「カーインライジング銀行」の破綻を意味します。元返し。投資としての競馬は、この瞬間、完全にその機能を停止していました。 私は手持ちの全額を投げ打ち、この「銀行」に身を預けるつもりでいましたが、完全に計画が狂ってしまいました。
しかし、私が馬券を買おうとした時、私の前で馬券を購入していた一人の男の背中を見て、考えが変わりました。彼は迷うことなく、1円の利益も生まないはずの「1.0倍」の単勝馬券を、驚くほど平然と、そして誇らしげに購入していたのです。そうか、これは投資ではない。これは「歴史の目撃者であることの証明書」だ。これほどの信頼を背負う馬と同じ時代を生き、その勇姿を目前にできる機会は、生涯に何度あるでしょうか。私も最終的に迷わずカーインライジングの単勝を約1万円分購入しました。
レースの結果は、周知の通りカーインライジングの圧勝でした。しかし、特筆すべきは「勝ったこと」そのものではありません。この香港スプリントというG1が、香港国際競走の4競走の中で、明確に“主役のための舞台”として君臨していたという事実です。
勝負を決めたのは、4コーナーでした。 Zパートンがわずかに手綱を動かす。それに応えたカーインライジングは反応を確かめるような加速ではなく、最初から突き放すことを前提とした伸びを見せました。
まだゴールまでは十分な距離がある。それなのに、彼が一完歩刻むごとに、後続との差は「物理的な距離」から「後続への絶望」へと変わっていく。その瞬間、スタンドを包む空気が劇的に変わりました。
映像では拾いきれない、あの地鳴りのような響き。それは勝利を期待する歓声ではありませんでした。「結果を確認するための声」ではなく、「奇跡のような過程を噛み締めるためのどよめき」。観衆はみな、目の前の怪物が描く軌跡に、ただただ圧倒されていたのです。
突然ですが、「絶対王者」と聞いて何を浮かべますか? 日本が誇った世界最強馬イクイノックスか、それとも近代競馬の結晶ディープインパクトか。あるいは、競馬ではなくボクシングの井上尚弥や大谷翔平などのアスリートを思い浮かべる人もいるでしょう。
この世にはあらゆるジャンルの絶対王者が到達する特異な領域があります。それは、「勝つこと」が前提条件となり、「勝ち方」そのものが唯一の評価対象になる領域です。
「どうやって力でねじ伏せるのか、どれほど余裕を持って勝つのか。あるいは、観る者の想像をどこまで超越してみせるのか」
カーインライジングがこの日選んだのは、最後の一つでした。そして彼は、完璧な回答をターフに刻みました。

まさにエンターテインメントとしてのG1。勝つのは当たり前。その上で、どう魅せるか。 2025年の香港スプリントは、世界最強馬だけが成立させられる“究極のエンターテインメント”でした。
これほどの密度を持った空気感に触れられる機会は、長い人生の中でもそうそうありません。あの1.0倍の掲示板を見上げ、震えるような加速を目撃した経験は、一人の競馬ファンとして一生の財産になる。そう確信させてくれる、至高の一戦でした。
香港マイル ~ラスト100m意地の再加速~
この日、現地の支持を一身に集めたのは昨年の覇者ヴォイッジバブルではなく、マイウィッシュでした。ただ実績を考えれば前年王者が軽視される理由はなく、日本的な感覚では首を傾げたくなるオッズ構成です。個人的には馬券のオッズがあがるので嬉しかったですが。

香港の短距離・マイル路線には、他国の競馬にはない「高い再現性」が存在します。同じ舞台、同じ距離、同じ季節。一度頂点を極めた者が、翌年の国際レースなどでは成績を落とすも、年末のこのレースではまた同じレベルのパフォーマンスを披露する。その「リピーター性」こそが馬券としての香港競馬の攻略法であることを、私はこれまでの経験から学んでいました。

一方で、このレースが日本が誇る名マイラーソウルラッシュのラストランであったことも忘れはなりません。個人的にも思い入れの深い一頭であり、引退の名残惜しさはありましたが、それ以上に「彼が最後に輝くべき場所として最もふさわしい舞台だ」とも思っていました。実際前年に2着にきていましたからね。
私がいたLogesには、多くの日本人ファンの姿がありました。 私たちは互いに言葉を交わすことも、名前を知ることもありません。けれど、「わざわざ海を越え、このソウルラッシュという名馬のラストランを見届けるためにここにいる」という一点においては、私たちは完全にひとつの集団でした。
レースは4コーナーを回り、ヴォイッジバブルが進出を開始したその外。ソウルラッシュが並びかけた瞬間の光景は、今でもはっきりと覚えています。
その日本人たちが、一瞬で同じ感情に収束したのです。
「いける……いけるぞ!勝てるぞ!」
気付けば周囲の日本人は全員総立ちになり、ドラマ「ロイヤルファミリー」の最後の直線さながらの熱量で叫んでいました。ラスト1ハロン付近では周囲の日本人は私含めて理性ではなく感情が前に出ていました。
しかし、最後にそれをねじ伏せたのが、地元の王者ヴォイッジバブルと、鞍上のZ.バートンでした。
映像を見れば分かりますが、Z.バートンの鞭は日本では滅多に見ないレベルの魂の風車鞭でした。その瞬間、一度はソウルラッシュに先頭を譲りかけたはずのヴォイッジバブルが、そこからさらに一段、ギアを上げたのです。
完全にソウルラッシュの勝ちパターンに入ったと確信していた周囲の日本人が、一斉に言葉を失った瞬間を今でも覚えています。あれは「力負け」ではなく、ヴォイッジバブルが前年覇者としてホームで戦う者の最後の意地を見せたと振り返っています。ウマ娘シンデレラグレイの天皇賞秋でタマモクロスが限界突破して最後に再加速したシーンがありましたよね。アレに似たものだと思います。自分にはそう映りました。
ヴォイッジバブルの単勝を握っていた身としては、直線でヴォイッジバブルが差し返した瞬間、思わず本気で声が出ました。「ソウルラッシュ惜しい……!」と思ったのと同時に、「ヴォイッジバブルありがとう……」と心の中でつぶやいていたのを覚えています。あの一瞬、私は完全に非国民でした。すいません。
それでも、それでもです。
ついに「元返し以外」の馬券が当たった……その事実だけで、すでに胸がいっぱいでした。

ん?なんか凄い額表示されてない?
1着2着は比較的人気していましたが、3着に入ったレッドライオンは、現地では9番人気とまったくの伏兵だったようです。……いや、待て。これ、いくらになるんだ?ダメだ、全然計算できない。俺、文系やねん。
とりあえず、手にしていた馬券2枚を、そのまま払い戻しカウンターのおばちゃんに提出しました。
すると馬券を見たおばちゃんが、3秒ほどしてこちらにニコッ。なんだよ、その笑みは。次の瞬間、横から“明らかに上司っぽい偉そうなニキ”が登場し、ゴソゴソと札束を取り出して枚数のダブルチェック。
……え、そんなに?そんなに凄い額なの?

へ?

はい?

払い戻し5932.50香港ドル!?!?(約118,504円)
これはどれくらいの額かというと、今回の香港旅行の飛行機代とホテル代を、ほぼ回収できるレベルです。
ありがとう、ヴォイッジバブル。
ありがとう、ソウルラッシュ。
ありがとう、レッドライオン。
この香港マイルは、競馬的にも、そして個人的にも、間違いなく忘れられない一戦になりました。
香港カップ ~王者が歴史を継続させた日~
大量の払い戻しを受けてホクホクしているのも束の間、4つ目のレースである香港カップが始まる頃には、沙田競馬場も夕暮れに染まり始めていました。このレースは残念ながらロードデルレイが回避となりましたが、それでも出走はわずか7頭とは思えないほど、内容の濃いメンバー構成でした。その中で、誰もが視線を向けずにはいられなかった馬――それがロマンチックウォリアーです。

ロマンチックウォリアー。地元・香港が誇る世界賞金王にして、この沙田競馬場2000mの絶対的守護神。最終的に掲示板に表示された単勝オッズは「1.1倍」でしたが、発売締め切り直前、一瞬だけ「1.0倍」という数字が表示されました。
その数字は、同日に行われた香港スプリントのカーインライジングと同じものでした。しかし、そこに込められた意味合いは決して同一ではありません。
スプリントの1.0倍が「圧倒的な能力への期待」だとするなら、香港カップの1.1倍は、この地で3年連続勝利を重ねてきた王者への「敬意」と「神格化された信頼」。
もはや“負ける可能性”を考えること自体が失礼に思えるほど、ロマンチックウォリアーという存在は完成されていました。
それと同時にベラジオオペラに関しても触れなければなりません。レース前、個人的には香港での調整や香港渡航前最後の追切を見て「これベラジオオペラは宝塚以来半年ぶりの実戦だけどメイチだな」と受け取れるくらいには調子がよさそうに見えました。実際ベラジオのYoutubeチャンネルでも上村調教師の感触が良さそうな発言をしていたので、陣営もかなり自信があるのではないかと思いました。あ、べラジオちゃんねるは普通に面白いので、もし見てない方は見てみて下さい。セリの様子とかを詳細に取り上げてるYoutubeチャンネルなんか殆どないですからね。
これは事後談になりますが、この香港カップがベラジオオペラにとってのキャリア最後のレースとなり、社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まりました。千葉のセリで落札された馬が社台スタリオンステーションに繋養されるというのは、本当に凄いことだと思います。
レース前は、これがラストランになるとはもちろん知りませんでしたが、偶然とはいえそんな貴重な瞬間に立ち会えたことをとても嬉しく感じています。

話が逸脱しましたが、香港カップのレースが動いたのは4コーナーでした。
先団を射程圏に捉えた位置で、J・マクドナルド騎手の手綱がわずかに動きます。その瞬間、ロマンチックウォリアーは“加速した”というより、“解放された”という表現がしっくり来る伸びを見せました。
そして、そのすぐ後ろで同じく勝負に出ていたのが、日本から参戦したベラジオオペラでした。正直に言えば、先ほども述べた通り私はレース前、ベラジオオペラにも一矢報いる可能性はあるのではないかと考えていました。位置取り、展開、そして何より地力は大阪杯で証明済みです。今回も条件が噛み合えば――と思っていましたが、ロマンチックウォリアーの加速は、その全てを無慈悲に否定します。
一完歩ごとに差が開き、「追いつけるか」という思考そのものが無意味になっていく感覚。これは“競り合い”ではなく、“王が王であることを証明する時間”でした。
ゴール板を駆け抜けたロマンチックウォリアーは、またしても香港カップの歴史を塗り替えました。
4連覇
わずか三文字ですが、その裏には、国際GⅠという舞台で、世界中の挑戦を受け続け、それでもなお勝ち続けてきた歳月があります。
勝利が確定した瞬間、スタンドから大きな拍手が沸き起こりました。それは歓喜というよりも、「ありがとう」という感情に近い拍手だったように思います。この時代を生き、この馬の全盛期を目撃できたことへの感謝。
ロマンチックウォリアーは、ただ強いだけの名馬ではありません。香港競馬そのものを象徴し、沙田競馬場の“物語”を背負い続けた存在です。この日もまた、王者は新たなドラマを生むのではなく、その歴史を“継続”させました。
そしてその事実こそが、どんな劇的な波乱よりも、重く、尊いものだったのだと思います。
ちなみにXなどでも報告されていますが、このレースでは一つ、想定外の出来事が起きていました。
隊列が2コーナー付近を通過した際、コース内に侵入者が現れるという、不測の事態です。
位置関係からすると、おそらく私が観戦していたスタンドのほぼ正面付近だったはずですが、現地でレースを見ていた私は、その瞬間まったく気付くことができませんでした。それほどまでに、観る側の意識はロマンチックウォリアーの動き、そしてレースそのものに集中していたのだと思います。
ただ、後にとある目撃者が撮影していた写真を見ると、ロマンチックウォリアーは最後の直線において、その侵入者の存在を意識しているかのような仕草を見せていました。
以下の撮影者が撮影した写真では、左耳をわずかに立て、視線とは別の方向に注意を払っているようにも見えます。
この投稿者の指摘通り、競走馬は本来、全力で走る際には耳を畳むのが一般的です。風切り音を抑え、前方への集中力を高めるための本能的な動作と言えるでしょう。
それにもかかわらず、この場面でロマンチックウォリアーは左耳を立てたまま、脚色を緩めることなく先頭でゴール板を駆け抜けました。この仕草は、レースを完全に掌握し、精神的にも大きな余裕を持って走っていたことを示す象徴的なワンシーンであり、4連覇した本馬のポテンシャルの表れなのかもしれません。
来年の上半期は国内専念とのことですが、無事に、そして健やかに時を重ねてほしいと願うばかりです。そしてまた来年、香港カップという舞台でその走りを目にすることが出来たら幸せです。
まとめ:沙田競馬場は避暑地的な存在に感じた

結論から言うと、沙田競馬場に来年もう一度行きたいと思えた1日でした。
国際情勢という不確定要素はあるものの、「G1が4つ行われる日」とは思えないほど、終始快適に過ごすことができました。最近はJRAの先行予約資格を持っていても抽選に当たらない日々が続いていただけに、これほど簡単に、そしてストレスなく国際G1を現地で観戦できる環境が、正直信じられなかったというのが本音です。そのうえでカーインライジングやロマンチックウォリアーといった競馬界の歴史に名を刻む事は確実な馬やソウルラッシュやベラジオオペラといった日本競馬を代表する馬を見ることができるのですのですから、私にとって沙田競馬場は、まさに“競馬ファンの避暑地”のような存在に感じられました。
香港自体も日本から3時間強で行ける場所で丁度良く、12月は湿度も丁度良く平均気温も10~20度と過ごしやすかったです。パーカー1枚で過ごせました。実際12月は香港の観光には最高の時期らしいです。ということで、皆さんも12月に香港に行きましょう!物価は死ぬほど高いけど!!w
以下その他の日の写真です。




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